中国育児の常識
00.5.03
日本の常識は中国の非常識。
とにかくこちらでの子育てはいつも驚かされるばかりです。
出きる限り自由な発想で日本の良いところと中国の良いところを取り入れて子育てをしようと決めていた私でしたが、実際はというと・・・・
初めての赤ちゃんで始めは慣れないし、やっぱり日本の常識や慣習に捕われてしまって中国方式に反感し、ちょっぴりストレスが溜まってしまった。
冷静を取り戻した今だから客観的に見れる中国ならではの育児の常識。
**坐月子** |
中国では出産後の女性は一ヶ月間は、「坐月子」といって冷たい風や冷たい食べ物、飲み物は絶対に避けなければならないものなのです。その為、外出、家事は絶対に避けて、じっと安静にし栄養の有る物を食べ、赤ちゃんの面倒だけをみて、それ以外の時間は横になって過ごします。基本的には水を触ってはいけないので髪を洗うことや風呂の類もタブーで顔や手はタオルで拭く、歯もガーゼ拭きます。地域によってこの期間が1ヶ月から100日まで差が有ります。 ですから必然的にかなり長い間、実家の世話または保母(子供の世話をしてくれるお手伝いサン)が必要になります。 私も簡略的ですがこれをさせていただきました。(お風呂大好きな日本人だからこの面では外国人だからということで免除)でも元気になってくると新鮮な空気も吸いたいし、窓を開けて外を覗いたり、近所のスーパーにでも行ってみようかなっ、なんて1歩家の外に出ようもの家族はもちろん、近所姑までガミガミとお説教でした。とにかく「風にあたっちゃだめ!」なんです。ほとんど監禁状態(T_T) とにかく私がしつこく言われたのは「今は元気でも年をとったらガタがくる」でした。 「なぜガタがくるのか?」それについては誰も教えてくれません。「そういう習慣だから」という返事のみ。そこでネットで科学的根拠を調べました。 なんでも産後の骨盤というのはゆがみがあってそのゆがみを直すのには横になっているのが一番だそうです。このゆがみが回復しないままでいるとのちのち腰痛持ちになることが多いようです。 手を冷たい水につけてはいけないとか、風に当たったらいけないと言うのは、関節や筋肉の血行を悪化させ、痛みを増強させたりするためこれもやはり産後の回復を遅らせる原因となります。 ・・・やはり坐月子はただの言い伝えではなかった。産後の女性を労わるための利のある習慣。恐るべき4000年の歴史。 今、日本の子育てママは忙し過ぎるので、ここまでの休息はとても無理。中国でも最近は核家族化が進んできてこの習慣もかわりつつあります。できれば臨機応変にこの習慣を伝えていき、元気になったママが楽しく子育て出来る環境になれば良いなと思います。 |
**厚着** 中国人の子供はとにかくめちゃくちゃ厚着だ。腕も足も曲がらない、首も回らないくらいモコモコ着せている赤ちゃんは中国の冬の名物だといっても過言ではない。そんなに寒いのかと言われれば上海については私の住んでいた神戸とそう変わらない。家に暖房がない住宅事情からかと始めは思っていたがどうもそうじゃないみたい。これはまだ断言できないが恐らく中医の思想から来てるもので、冷えはよくないという概念が体に染み込んでいるんだと思う。 日本人は中国の子供は厚着で可哀想と思っているし、中国人はいつも日本の子供が薄着で可哀想と思っている。 うちの息子は一般的な日本の子供よりも多く、中国の子供よりは少ないという中間で落ち着いています。(5月上旬平均気温20℃を超えた今も隣の10ヶ月になる子供は、上着を4枚、ズボンを3枚はいている…やっぱり可哀想だ) |
**股開きパンツ** |
中国では0歳から2歳くらいの子供は「開襠ku」と呼ばれる股の部分が開いたズボンを穿いている。写真はこちら。このズボンは前からお尻の部分にかけてパックリ開いているので、しゃがめばそのまま排泄ができる。そのおかげかこちらの子供は1歳半ぐらいで自分で排泄ができるようになる。 これだけの情報だと「排泄の習慣を促すすばらしいズボンじゃないか!」と絶賛したくなりますがこのズボンちょっと賛否両論あります。 まず否定的意見から。 1.夏ならまだしも真冬におしりを丸出しにして、冷たい空気に触れてお尻を真っ赤にさせてまではかせる必要があるのか、かわいそうすぎる。病気になりそう。(これは日本人的意見)。 2.ところ構わずしゃがみ込んで用を足すので不衛生極まりない。時には道行く人にかかるという被害がある。しかも排泄についてまだあまりマナーを身につけてない人が多い中、子供のマナー取得教育の妨げになる。 3.見た目が悪い。 そして、賛成意見。 1.中国人の紙おむつは、まだ品質がよくないのでむれる。しかも値段が高い。このズボンなら経済的だ。 2.厚着の中国ではズボンを脱ぐ時、風が入るので、反ってゾクッと冷えて良くない。脱がずに排泄する方が寒くない。 3.体に良い。“気”の概念で肛門を塞いでしまうと、体に良くないというのがある。何故良くないかと言うと、“気”が体の中にこもってしまうので。(気が誤って体に向くとかなり危険な状態に陥るそうです。気とは気功の気のようなものらしいです。多くの中国人はこういう気の存在を信じています) また中国らしく“気”の概念が関係していたなんて… 以上のような賛否両論がわかれる中、うちの息子は否定意見を考慮して「夏だけ、お家にいる時は決まった場所で排泄するようにして排泄の習慣を促してあげよう」という事に決定!この夏実施予定。体験談はまた随時報告します。 |
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